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天高く馬肥ゆる秋


蓼科も夏が終わり実りの秋へとどんどん色付く稲穂で黄金色の田園風景になっています。正に「天高く馬肥ゆる秋」となるわけですが、当ファームのサラブレッドは年中お腹ぽっこりで肥えております。栗東の競馬のトレーニングセンターで調教助手をされている方が来られた時に「ここの馬の種類は何ですか。」と尋ねられたことがあります。「毎日見ているサラブレッドですよ。」とお答えすると、ちょっと驚かれて「こんなに太ったサラブレッドは見たことないです。」と言われながら楽しそう馬場で乗って行かれました。競走馬のサラブレッドは人間に例えればハイレベルな陸上競技選手みたいなほとんど体脂肪の無いシェイプされた体型をしています。ところが当ファームのサラブレッドは競走を辞めて普通のおじさんやおばさんになっています。太っているのではなく、普通の体型になっているのです。もう一度競走馬のトレーニングを積めばシェイプアップできるかもしれません。競走馬は産まれた時から競走馬で1度も普通の馬にはなりません。多分普通の体型に戻ってしまったら競走馬の体型に戻すのは大変難しいことだと思います。
馬術の馬も競走馬ほどではありませんが普通の体型ではないでしょう。馬術競技の体型になっていると思います。乗馬クラブに通っている方が見えるとこぞって「太ってますよね。」が見た感想です。中には「妊娠しているのですか。」と尋ねられることもたびたび。草地に放牧されて食べ放題でいるとサラブレッドに限らずどんな馬もお腹ぽっこり体型です。だからと言って動きが鈍いわけではありません。敵から身を守るための動きはぴしっととれています。
太っていることに関連してもう1つ、ある乗馬クラブのオーナーからどうすればこんなに太らすことが出来るのか聞かれたことがあります。私は「たくさん食べさせれば太りますよ。」とお答えします。すると、困った様子で「そんなことをすると、使えなくなりできないですよ。」と言われます。たくさん食べると元気よくなりすぎて手に負えなくなるというのです。そもそも馬はたくさん食べる動物です。腹一杯食べて休憩してまた食べてを繰返します。食べるのは生の草ですから8割位は水分です。どんなに食べても問題ないのですが、ほとんどの乗馬施設で与えられている飼料は水分のない乾草やハイカロリーな穀類などでたくさんあげる訳にはいかないのが現状のようです。栄養やカロリー的には問題ないのでしょうが空腹感は満たされないのでイライラします。イライラしていると食べたものがお肉ならずに力になるような気がします。お腹が満たされてイライラしていないと食べたものが力ではなくお肉になるのではないでしょうか。それでうちのサラブレッドはお腹ぽっこりなのかも・・・・。


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