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人間に乗られて出来ていく馬


どんな馬も 初めからすいすい 乗れるわけではありません。馬は人間に乗られるために生まれて来たのではありません。本来は草原で自由に、日々危険と向き合い種を守ることが馬に与えられた生きる道だと思います。たとえ人間に飼われ続けて野生を知らない馬でも本来の遺伝子が本能を守ろうとしています。危険から身を守るために他愛ないことにびくびくしています。種を絶さないよう牡馬は牝馬に挑みます。危険ですから牡馬は皆去勢されてしまいます。そんな馬たちも人間と関わりながら少しずつ人間に従って動くことを学びます。良い動きを学んだ馬は良い馬に、悪い動きを学んだ馬は悪い馬になります。馬は大変よく人間の動きを見ています。毎日乱暴に扱われるか、丁寧に扱われるかで馬の動きが全く変わってしまいます。誰が乗っても全てそれが馬の調教になっています。例えば蹴っても蹴っても動かないことを繰り返すと、蹴っても蹴っても動かなくていいよと教えています。ますます動かなくなります。そんな馬でも上級者が乗るとサクサクと動きます。きっちり見分けているのです。初心者が乗ると元通り、上級者は動いて初心者は動かないと教えているのです。なんとなく調教とは良いことを教えることのように思えますが、馬は悪いことも学びます。子供と同じで悪いことの方が簡単に身に付くのです。悪いことを学ばせないためには馬に悪い動きをさせないことです。馬が思い通りに動いていないレッスンを続けるとどんどん思い通りに動かない馬になってしまいます。日頃のレッスンや手入れが馬を作り上げます。インストラクターの手腕が問われます。乗っている方には責任はありません。インストラクターの問題です。良い動きのレッスンができるには良い馬と良いインストラクターが要るのです。



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