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人間の保健所と家畜の保健所


前回は動物取扱業について書きましたが、乗馬施設ではもう一つ家畜保健衛生所へも馬を飼養していることを届け出しています。動物取扱業では動物の愛護と人間との共生のために、家畜保健所には畜産の向上のために管轄されています。人間の保健所には年1回の責任者研修と施設への立ち入りの査察があります。家畜保健所は馬伝染性貧血検査やインフルエンザなど予防注射の実施などや毎年現状の報告をすることなっています。主に馬に関する情報は家畜保健所よりとどきます。さて、ここまでの話で馬のおかれている現実が見えたでしょうか。馬はペットと家畜のどちらでもあるのです。乗馬で使っているときは、ペットのような扱いですが、肉用となれば家畜です。昨日まで競馬や乗馬に使われていた馬たちも使えなくなって肉用になれば今日から家畜となるわけです。寿命まで生きられる馬は少ないと思われます。動物愛護法ではペットは終生大事に飼いましょうとなっていますが、家畜は動物愛護法からは外れているらしいです。私のところでも残念ながら使えなくなった馬は家畜商に引き取ってもらいます。そういうことでなるべく長く、そして使っている間は元気で気分良く過ごせて、皆に楽しんでもらえるようにすることが我々が馬たちにすべきことなのだと思います。今私のところで一番長くいる2頭は開業時より17年間いまだ元気に働いております。人間の都合でペットと家畜の狭間におかれる馬たちなのです。なかなか複雑です。
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